【米屋の実験室】保存方法や期間で味は変わる?常温と冷蔵庫保存の米を食べ比べ

やぎぬまでは、お客様の食卓に美味しいお米をお届けするべく、できるだけ精米したてで配達しております。
あるとき、ふと思いました。
「古いお米はどれだけ美味しくないの?」
そういえば、きちんとした方法で味を比べたことがない・・・
「じゃあやってみよう!!!」
ということで、
今回の実験は、味の変化を確かめるため2か月前から準備を開始しました!!!
5パターンで保存したお米を食べ比べる実験

どうも、最近パパになったばかりの食味試験担当・東です。
今日も楽しく実験していきますよ♪
実験内容

それぞれ違う保存の仕方で、お米の味がどの程度変わるのかを実験しました。
以下の保存条件で精米したお米を用意。(準備が大変でした笑)
使用米:当社の一番人気『北斗米ゆきのつや』
- 2か月間常温で保存
- 2か月間冷蔵庫で保存
- 1か月間常温で保存
- 1か月間冷蔵庫で保存
- 精米したて

炊き方が平等になるように一斉に米を研ぎ、水の量も計量器を使い、重さで計りました。
保存したお米を食べた結果

どうも、東です。
それではさっそく、気になる結果をお伝えします。
炊き上がりの外観の違い

↑こちらが5パターンのお米を炊いたものです。
「どんな違いが現れるのだろう?」
という期待とは裏腹に、あまり見た目に差は出ませんでした (´·ω·̥`)
ですが、香りに明らかな違いがあり、常温保存したお米は2種類ともヌカ臭さが強くなりました。
※社員にはどれがどのお米なのかは伏せて、食味の順位、アンケートをとっています。
食べ比べ(食味試験)の結果

順位 | 保存状態 | スコア(100点満点) |
---|---|---|
1位 | 精米したて | 85点 |
2位 | 1か月間冷蔵庫で保存 | 77点 |
3位 | 2か月間冷蔵庫で保存 | 70点 |
4位 | 1か月間常温で保存 | 57点 |
5位 | 2か月間常温で保存 | 55点 |

ほぼ予想通りの結果になりました。
食べ比べをした米屋さんの声

実際に米のプロがそれぞれを食べ比べて、感想をまとめました。
精米したて
○明らかに1番美味しい
○適度な粘り
○冷えても適度な粘りがある
1か月間冷蔵庫で保存
○甘みがある
△冷えると硬い
△多少のパサつきを感じる
2か月間冷蔵庫で保存
○少し硬めだが悪くない
△1か月常温保存したお米とあまり変わらなかった
△冷えると硬い
1か月間常温保存
○まあまあ美味しい
△味が薄い感じがする
△ヌカくさい
2か月間常温保存
△パサパサする
△ヌカくさい
米屋の考察

どうも、僕が東です。
結果は「精米したて」が圧倒的に美味しかったです!!他とは明らかな差を感じることができました。
気になった点としては、2か月冷蔵庫で保存したお米よりも、1か月常温保存の方が極端にスコアが低いことです。
また、常温保存のお米は1か月、2か月ともにヌカ臭さが気になりましたが、冷蔵庫保存に関しては「におい」は気になりませんでした。

つまり、できるだけ早く食べることが1番ですが、保存は冷蔵庫がベスト。もしくは常温で保存するとしてもなるべく1か月以内に食べるのが良いでしょう!!
実験期間は12月から2月に行ったため、夏場に常温保存するとさらに味が落ちることが予測されますので、夏場だけ5㎏で購入するなども良いですね。
「保存方法と期間の違い」まとめ

- 炊き上がりの外観には、ほぼ差が出ない
- ごはんの香りに明確な違いが出た
- 食べ比べの順位は表の通り
- 精米したてが圧倒的においしい
- 冷蔵庫保管が常温よりはるかにおいしい
1位 | 精米したて | 85点 |
2位 | 1か月間冷蔵庫で保存 | 77点 |
3位 | 2か月間冷蔵庫で保存 | 70点 |
4位 | 1か月間常温で保存 | 57点 |
5位 | 2か月間常温で保存 | 55点 |
米は基本的に冷蔵庫で保管しましょう。
常温でハイザーや米びつ保管する方が多いですが、食味低下の原因になる上、夏場は虫わきの原因にもなります。

ペットボトルに入れたり、冷蔵庫で保管するグッズも売っています。食味の面でも衛生面でも、冷蔵庫保管をおすすめします。
今後も北海道旭川市のとなり町「東神楽町」から、お米に関する情報発信を続けてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
