水田の見直しで作業効率を高める!
東神楽町の稲作状況
今年は、3月中旬~4月の雪解けが昨年同様に早く天候にも恵まれました。
そのため、床場の整地、種もみの浸漬、芽出し、播種と順調に進みました。
播種作業は4月中旬から始まりました。
その後は育苗管理や水田の田起こし、肥料散布、代掻きと行いました。
5月15日頃から田植えが始まりました。
6月上旬まで寒い日が続き心配でしたが、少しずつ気温も高くなり、生育状態は良好です。
水田を大きくしています!
近年は農業者の減少、高齢化が進んでいます。
一方で、農業法人や担い手農家に農地が集積され経営規模の拡大が進む中、
省力化が求められています。
直播栽培や密苗栽培、スマート農業の導入(GPSトラクターやドローン等)、
水田の大型化など、農業は大きく変わり始めています。
東神楽町では5年前から「国営農地再編整備事業」により水田が大きくなっております。
大型に整備した水田はその土地柄によって、
「石が多く出てきてしまい除去するのに大変」「暗渠が効きすぎて水が溜まらない」
という圃場もありますが、工法を見直しながら、工事は順調に進み始めました。
生産者にとっては、何よりも作業効率が良くなることが大きなメリットとなります。
「大型の機械が使用出来る事」で、田植え、肥料散布、稲刈りの時間短縮になります。
また少人数で行えるため生産コストの低減にも繋がります。
- 田植え機であれば6条植えから8条や10条植えが可能になる。
- 肥料散布は一度に400kgから800kgの肥料が散布可能になる。
- 稲刈りは6条刈りから7条刈りになる事で大幅な時間短縮になる。
小さな水田でも大型の機械は使用できますが、本来の性能は発揮できません。
機械も決して安いものではないので、小さい面積だと割に合いません。
北斗米のように有機肥料を沢山使用する場合などは、まさにメリットといえると思います。
事業はまだ始まったばかりで、完了するにはこれから10年以上もかかります。
今の東神楽町の水田風景を是非覚えておいていただき、工事中の風景や完成後の風景と比べるのを楽しみになさってはいかがでしょうか。
最後に
今後も農業は変化し続けていきます。
私たちも情報をいち早くキャッチして、行動していかなければいけません。
今年度は農業資材も高騰しており、生産者も非常に困難な状況に直面しております。
しかし、皆様に安心して安全なお米を召し上がって頂けるように日々作業しております。
北斗米生産者は、皆様から「美味しい!」と言って頂ける事に喜びを感じ、それを励みに頑張っています。
これからも北斗米の応援を宜しくお願い致します。
文責 阿部