北斗米をもっと知ってほしい
1970年代は公害汚染が解消されつつありましたが、危険な農薬が淘汰された時期でした。法律も改訂され農薬の安全性は飛躍的に向上しました。当時から、「有機農業運動」という取り組みも始まっておりましたが、まだまだ「運動」という領域でした。
そのような時節である1988年に私たちは、安全・安心・おいしさにこだわったお米を生産しようと生産者と有機米生産の取り組みを始めました。
1990年には小売りを開始し、1991年に「北斗米」と命名、同年に74名の農家さんと「北斗会」を設立しました。今では東神楽近郊の農家さん24名と人数としては減ってはいますが、1件あたりの作付け面積は増加しており、皆様にお届けしているお米を愛情込めて栽培しております。
北斗米は安全・安心なお米として農薬を約70%以上減らした減農薬での栽培になっており、農薬の量だけでなく肥料に関しても有機肥料をふんだんに使用しております。
北斗米を作るうえで重要な肥料が【ホクトぼかし】というオリジナル肥料です。
釧路にある肥料メーカーに製作して頂いており、魚粕をメインに約7種類もの有機物をブレンドしたうえ、発酵させて乾燥して作っている100%有機肥料です。
有機肥料を使用することで有機物を分解するためにたくさんの微生物が集まり土壌を良くするためにサイクルが生まれ、土壌環境や生態系維持にもつながり未来につながる元気な土壌にしていきます。
また土壌が良くなることで病気に強い稲が育って農薬の使用を抑えることにも繋がり、土作りから環境にも配慮した米作りを行っています。
しかし有機肥料は化成肥料に比べ約2倍の量を使用しなければなりません。よってコストや手間も倍になってしまいます。
それでも皆さまに毎日食卓に並ぶご飯を安全・安心に食べてもらうために真心こめて作っているのが北斗米です。
今回は北斗米の成り立ちと現状をお伝えしましたが、私たちのこだわりや目指す北斗米について、改めてお伝えしたいと思います。
2023年も美味しい北斗米が出来て、事務局も自信を持ってお米をお届けしております。これからも北斗米への応援をよろしくお願いいたします。