SDGsへの取り組み
株式会社柳沼は、北海道東神楽町を拠点に、食、農業、燃料、エネルギー、住宅設備など、地域の暮らしに関わる事業を展開しています。
SDGs(持続可能な開発目標)は、よりよい社会を2030年までに実現するための国際目標です。
私たちは、SDGsを活動に後から当てはめるためのマークではなく、自社の事業と地域との関わり方を見直し、改善を続けるための指針として活用します。
大切にしているのは、取り組んだことだけでなく、その結果として何が変わったのかを確認することです。自社の事業と関係の深い課題を選び、地域の皆さまや生産者、行政、関係機関と連携しながら、できることを一つずつ積み重ねます。
また、数値を公表する場合は対象範囲や算定方法を明らかにし、良い結果だけでなく、改善が必要な点についても継続的にお伝えします。

1.地域農業と食の未来を支える
東神楽町とその周辺では、米をはじめとする農業が地域の産業と暮らしを支えています。
一方、農業は、気候変動、生産資材価格の上昇、担い手不足、農家所得の確保、環境負荷の低減など、さまざまな課題に直面しています。
当社は、農産物を仕入れて販売するだけでなく、生産者や関係機関と連携し、地域農業を将来につなぐための仕組みづくりに取り組みます。

農業向けカーボンクレジット創出支援
水田から発生する温室効果ガスの削減に向けて、「中干し期間の延長」に取り組む農家の皆さまを支援しています。
実際に水田を管理し、排出削減に取り組むのは参加農家の皆さまです。当社は、制度の案内、データの取りまとめ、手続き、営農支援などを通じて、農家が取り組みに参加しやすい環境を整えます。
参加農家数、対象面積、排出削減量などの年度実績は、SDGsレポートで公開します。
有機米の普及に向けた実証調査
関係機関が実施する有機米の栽培実証調査に参画し、田んぼでの生育確認、サンプル採取、データ収集などに協力しています。
有機農業は、環境への配慮だけでなく、収量、品質、作業負担、生産コスト、販売価格なども含めて考える必要があります。生産者が無理なく継続できる農業として成り立つかを確認しながら、地域に適した栽培方法を検討します。
混植栽培米の開発
複数の品種を同じ水田で育てる「混植栽培米」の開発と販売に取り組んでいます。
混植栽培には、病害虫への強さ、倒伏の抑制、農薬使用量の低減、食味の向上などが期待されています。生産者と連携して栽培データや食味評価を蓄積し、期待される効果と、実際に確認できた成果を区別してお伝えします。
地域産品の価値を地域内外へ
「東神楽の種と実セレクト」は、東神楽町が品質を認めた農産物や加工品などを、地域ブランドとして発信する取り組みです。
当社の「北斗米」と「北斗米甘酒」も認定を受けています。
地域で生産された米を品質に配慮しながら販売することや、甘酒などの加工品として新たな価値を加えることを通じて、東神楽の農業と食の魅力を地域内外へ届けます。
認定を受けたことだけを成果とせず、地域産原料の活用、生産者への還元、販路の拡大など、地域農業にどのような価値を生み出せるかを大切にします。
子どもたちへ食をつなぐ
地域の未来を担う子どもたちが、食事を通じて健やかに成長し、地域の農業を知ることも、私たちが大切にしているテーマです。
これまでに、東神楽町内の小中学校への地域産米の提供や、全国のこども食堂へおこめ券を届ける「お米募金」への協力などを行ってきました。
今後、同様の活動を行う場合は、実施内容や支援規模についても可能な範囲でお伝えします。
関連するSDGs:目標2・4・8・12・13
2.事業活動による環境負荷を減らす
当社の事業では、米や灯油の配送、営業車両、倉庫設備、店舗、事務所などでエネルギーを使用します。
地域の暮らしを支える事業を続けながら環境負荷を減らすためには、「環境に配慮しています」と掲げるだけでなく、どこで、どれだけエネルギーを使用しているかを把握することが必要です。
当社では、車両や設備で使用するガソリン、軽油、灯油、プロパンガスなどの購入量をもとに、事業活動から生じるCO₂排出量を概算しています。

月ごとの排出量と年度累計を前年と比較し、増減の理由を確認しながら、次のような改善に取り組みます。
- 配送ルートや配車方法の見直し
- 車両ごとの燃料使用量の把握
- 倉庫や設備の効率的な運用
- 電力契約と使用方法の見直し
- 資源と産業廃棄物の適正な分別
- 紙や包装資材の使用量削減
- 環境に配慮した資材の選択
CO₂排出量は、事業量や配送件数、走行距離、設備の稼働状況、冬の気温などによっても変化します。
排出量が減った場合も、すべてを自社の努力による成果とはせず、数字の背景を確認します。排出量が増えた場合にも、その理由を確認し、次の改善につなげます。
CO₂排出量の算定対象、算定方法、年度ごとの実績は、SDGsレポートで継続的に公開します。
関連するSDGs:目標7・12・13
3.災害時にも地域の暮らしを支える
燃料やエネルギーは、日常生活だけでなく、災害時の避難、救助、暖房、移動、情報通信などにも欠かせません。
特に冬の北海道では、停電や燃料供給の停止が、地域の皆さまの生命や安全に大きな影響を及ぼす可能性があります。
株式会社柳沼は、燃料やエネルギーを扱う地域企業として、平時の安定供給に加え、非常時にも事業を継続できる体制づくりを進めます。

東神楽町との災害協定
当社は東神楽町と「災害時における石油類燃料の供給等に関する協定」を締結しています。
大規模災害が発生した場合には、町からの要請に基づき、消防・救急などの緊急車両や、避難所の暖房などに必要な燃料の供給を支援します。
協定を締結するだけでなく、供給設備や在庫、連絡体制、従業員の安全確保について、平時から確認することが重要だと考えています。
北海道胆振東部地震から学んだこと
北海道胆振東部地震に伴う大規模停電では、非常用発電機を稼働させ、給油量を制限しながらガソリンスタンドの営業を継続しました。
この経験から、燃料が地域の暮らしに欠かせないライフラインであることを改めて認識しました。
設備を準備するだけでなく、実際に動かせること、担当者が手順を理解していること、従業員の安全確認や社内外との連絡ができることが重要です。
停電などを想定した訓練を行い、非常用発電機の起動、従業員の安否確認、社外スタッフとの連絡、お客さま対応などの手順を確認します。
行政、消防、取引先、地域事業者と連携しながら、地域全体の備えを強くしていきます。
関連するSDGs:目標11・13
4.健康で働き続けられる職場をつくる
地域の暮らしを安定して支えるためには、そこで働く従業員が心身ともに健康で、安心して働き続けられる環境が必要です。
当社では、健康診断、休暇取得、禁煙支援、医療費補助、食生活の支援、子育てや介護との両立支援など、従業員の健康と生活を支える制度を整えています。

健康経営への取り組み
主な取り組みには、次のようなものがあります。
- 定期健康診断と再検査費用の補助
- オプション検査費用の補助
- インフルエンザ予防接種費用の補助
- 歯石除去費用の補助
- 禁煙の推進と禁煙治療への支援
- 有給休暇取得の推進
- 健康に配慮した食事への補助
- 妊娠・育児・介護と仕事の両立支援
当社は健康経営に関する認定を受けていますが、認定取得そのものを最終目的とはしていません。
健康診断の受診状況、有給休暇の取得状況、時間外労働、制度の利用状況などを確認し、従業員が健康で働き続けられる環境づくりに繋げます。
ひがしかぐら健康くらぶへの参加
従業員の健康づくりの一環として、東神楽町が実施する「ひがしかぐら健康くらぶ」に参加しています。
活動量計を使って歩数や消費カロリーなどを記録し、自分の状態を確認することで、日常生活の中で体を動かす意識を高めます。
社内でも歩数ランキングやチーム形式の企画を行うなど、健康づくりを義務として押しつけるのではなく、従業員同士が楽しみながら続けられる工夫を取り入れています。
関連するSDGs:目標3・5・8
5.取り組みを測り、継続して伝える
株式会社柳沼では、具体的な活動や実績を「SDGsレポート」として公開しています。
レポートでは、活動を紹介するだけでなく、次の内容をできる限り分かりやすくお伝えします。
- 当社が実施したことと担当した役割
- 生産者、行政、地域団体などとの連携内容
- 確認できた成果や実績
- CO₂排出量などの数値
- 数値の対象範囲と算定方法
- 前年度からの変化
- まだ測定できていないこと
- 今後の課題と改善方針
参加農家数、農業向けカーボンクレジットの対象面積と排出削減量、当社のCO₂排出量、健康経営の認定状況など、年度によって変わる情報はSDGsレポートで更新します。
一方、このページでは、私たちが大切にする考え方と、継続して取り組む重点テーマをお伝えします。
まだ十分に測定できていない取り組みについても、活動したことだけをもって「SDGsに貢献した」と結論づけず、比較できる指標を少しずつ整えていきます。
株式会社柳沼は、「くらしのとなりに」という考えのもと、地域の皆さま、生産者の皆さま、従業員、取引先の皆さまとともに、東神楽・旭川の暮らしを次の世代へつないでいきます。
