どこまで上がる?農業資材!
7月に入り、穂も見え始めて20日頃には穂が出揃ってきます。新米まではまだ2か月ほどありますが、稲の生育は天候にも恵まれとても順調です。収穫までもうしばらくお待ちいただければ幸いです。
現在、日本の農業現場は「農業資材の価格高騰」という深刻な危機に直面しています。肥料や農薬、燃油をはじめ、ハウス用のビニール、マルチシート、ハウスパイプにいたるまで、生産に不可欠なあらゆる資材の価格が上昇し、お米を作るためのコスト負担は依然として高い状況が続いています。
この危機の背景には、中東のホルムズ海峡における石油輸送停滞による、世界的なエネルギー・物流コストの継続的な高騰があります。これらに直結する窒素質肥料(尿素等)の価格は依然として高く、今秋11月にはさらに跳ね上がると見込まれています。
また、ナフサ価格の歴史的高騰により、プラスチック系農業資材が10〜20%値上げされ、受注が殺到し、混乱が生じています。肥料や資材の価格は5〜6年前の1.5〜2倍に達しており、輸入依存度の高さから供給不安も深刻です。
昨今の厳しい情勢を乗り越えるためには、従来の生産体系を見直す中長期的な対策が不可欠です。例えば、自動化・省力化に向けた自動運転トラクターの導入、ドローンによる肥料・農薬散布・生育監視により、人手不足をカバーします。また有機、減農薬へシフトすることで、化学肥料、化学農薬の使用を削減、堆肥の活用やBS(バイオスティミュラント)資材を取り入れて気候変動にも対応していかなければなりません。
従来の農業の「美味しいものを作る」「自然と向き合う」という本質は残しつつ、時代に合わせた新たな技術を取り入れ、変革していくことが求められています。
こうした生産現場の努力が続く中、一昨年から品薄による価格高騰から状況は変化し、今年の新米は需給バランスの改善により、小売価格は落ち着いていくものと見込まれています。
消費者の皆さまにとっては歓迎すべき変化ですが、将来にわたり安定した米づくりを続けるためには、生産者が再生産できる適正な価格水準も重要です。
消費者の皆さまに美味しいお米を安定してお届けできるよう、生産者一同これからも努力を続けてまいります。北斗米への変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

